お酒に強くなるって嘘?詳しく説明します。

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飲んでいればお酒に強くなるって本当?

 

お酒は飲めば飲むほど強くなるとか、飲んで鍛えるとか、吐いて強くなるとか聞いたことありますよね?

お酒の飲めない人や嫌いな人にはとても耐えられないことですね。

これは本当なのでしょうか?

 

年を重ねるごとにお酒を飲む機会は増えてきます、付き合いとはいえ苦痛に思う方も多いでしょう。

お酒を飲んでも何ともない人、飲めるけど弱い人、全く飲めない人いろいろですが、いったい何が違うのでしょうか。

 

酔いのメカニズム

 

お酒は体内に入るとどのように変化するのでしょうか。

 

胃から吸収されたアルコールは肝臓に運ばれ、水とアセトアルデヒドに分解されます。

アセトアルデヒドはカラダにとって有害物質で吐き気、頭痛などの二日酔いの原因となります。

このアセトアルデヒドを分解する酵素がALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)です。

ALDHがアセトアルデヒドを酢酸に分解します。

このALDHを持っていて正常に働くヒトはアセトアルデヒドの影響を受けにくいのでお酒に強いということになります。

また、ALDHを持っていても作用が弱い人や遺伝上ALDHを持たない人はお酒が飲めないということになります。

 

しかし、アルコールを一定以上摂取することで、脳がマヒします。

これはエチルアルコールによるもので、ALDHの作用には関係ありません。

酔いはお酒に強い人も弱い人も関係ありません。

酔うとカラダが動きにくくなったり、判断力が弱くなったり、眠くなったりするのはこのためです。

 

東大式チェック法

 

これはお酒を飲んだ時に一般的に出がちな13の兆候に対して、

  • いつも出る
  • 時々出る
  • 出ない

の3パターンで回答し、得られたポイントを加算して

合計がプラス → お酒に強い

合計がマイナス → お酒に弱い

ということが簡易的に分かるものです。

症状 いつも出る 時々出る 出ない 得点
顔が赤くなる -10.04 5.22 8.95
顔以外の部分が赤くなる -0.43 -2.98 1.20
かゆくなる 3.37 -3.89 0.38
めまいがする -0.58 -1.27 0.25
眠くなる 0.31 0.36 -1.03
不安になる 0 -4.11 0.10
頭が痛くなる -0.79 0.07 0.01
頭の中が波打つようになる 0.83 0.62 -0.24
汗をかく -3.25 1.43 -0.44
心臓がドキドキする -1.88 0.04 0.26
吐き気がする -10.07 0.19 0.03
寒気がする 8.15 -2.42 0.14
息が苦しくなる -4.34 2.69 -0.19
合計

 

いかがでしょうか?

ご自分がどのくらいお酒に強いか、大まかにご理解いただけたかと思います。

ご参考にしてください。

 

ALDHを持たない方はお酒に強くなれない

 

お酒に強い、弱いってアルコールが分解してできるアセトアルデヒドを酢酸に分解できるかどうかの違いだったのですね。

つまり、アセトアルデヒドを分解するALDHを持っていないヒトやALDHを持っていても作用の弱いヒトはお酒には強くなれないということになります。

 

ALDHを持たない人は日本人では7%ほどいるといわれています。

また、ALDHを持っていても作用の弱いヒトは40%いるといわれています。

ALDHを持ち、なおかつ正常に働くヒトは30%ほどいるといわれています。

この割合は欧米に比べて半分程度で、欧米人では99%いるともいわれています。

 

欧米人には下戸はほとんどいないのですね。

お酒の強さは人種によって大きく差があるのですね。

とても興味深いですね。

 

最近は味も良いノンアルコールビールという選択肢もあります。

日本人はもともとお酒にあまり強くないので、無理せずほどほどに楽しくお酒を飲みましょう。

 

 

 

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